Career Leaves ブログ

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採用/不採用は最初の5分で決まります

面接官は最初の5分で採用/不採用を判断し、残りはその判断が適切であることを確認するための時間、と言われています。ずいぶん乱暴に判断するものだと思われるかもしれませんが、筆者がキャリア相談やサーチで候補者の方とお会いしたときのことを思い起こすと、結構当たっています。お会いしたときの第一印象と、自己紹介をしていただいたときの最初の5分くらいで、仕事ができそうな方か、課題がありそうな方か、だいたい想像がつきます。その後、仕事ができると判断した方には、その能力の高さを確認することに力点を置き、課題のありそうな方には、その原因を明らかにし、今後どう対応すればキャリアを軌道修正できるかに注力して対応しています。1時間くらいお話を伺って、最初のイメージと違っていることは、経験上あまりありません。

面接官は最初の5分で決断するというよりも、採用できそうな候補として前向きに面接に臨む相手か、そうでないかを感じ取っているというほうが正確かもしれませんね。ではどのような方が、採用する方向で考えていただける候補者なのでしょう。

一つは、第一印象として好感がもてる人かどうかではないでしょうか。やる気のありそうな眼差しをしている、立ち居振る舞いが機敏、はきはきしている、社会人としての礼儀をわきまえている、笑顔がいいなどなど。もって生れた資質に因る要素が多く、今更どうにもならないとお思いかもしれません。しかし性格的な要因よりも、前職から逃げたくて転職を考えている人、これまでの実績やスキルに自負のない人、その会社に応募したことに躊躇のある人は、相手を真っ直ぐみない、ことばの歯切れが悪いなど、どこかに自信のなさや消極性が表れたりするものです。一方で、自分のできること、したいことが整理でき、その会社に転職することに迷いのない人、つまり腹のくくりができている人は信頼感、安定感があり、相手に好印象をもってもらえるものです。

もう一つは、自分のことを的確に説明できる人かどうかです。面接では、自己紹介を兼ねて職歴を説明してください、という主旨の質問が最初に投げかけられることが多いと思います。面接官は、5分くらいで概略的な経歴と、主な実績やスキルなど、いわばあなたのエグゼクティブサマリーを聴きたいのです。どんな人物で、何ができそうな人なのかをまず把握するためです。そこで「私は何年何月生まれで・・・」という話から始めたり、職歴の詳細を一から順番に説明したら、面接官はどう感じるでしょう。相手のニーズを的確に理解し、手短に、そして論理的にプレゼンできるかどうかは、職種や職位に係わらず、仕事ができる人の基準になります。

まとめると、面接で成功するために大切なことは、面接を受ける企業のことを真剣に考え、そこで働く自分の姿をイメージして臨むこと、それと、自分ができること、その企業でしたいことを適切に説明することの2点になります。