Career Leaves ブログ

キャリアプランを真剣に考えたいあなた、失敗しない転職活動をしたいあなたと向き合い、共に考えます。

長期化する転職活動を乗り切る

転職市場において、採用のハードルが高い状態が続いています。募集案件の数はまだまだ回復せず、多くは30代半ばくらいまでの方が対象になる募集ですので、40代以上の方々にとっては殊に厳しい状況です。半年、1年就職先を探していらっしゃる方も多いと聞きます。行き先を決めてから辞めるのが転職の鉄則なのですが、急なリストラなどご本人の意志ではなく離職して転職活動を続けていらっしゃる方々にとっては、なおさら辛い日々と思います。

離職して1ヶ月くらいは役所などへの手続き、知人への挨拶回り、人材紹介会社回り、インターネットからの求人案件探し、職務経歴書の準備などで慌ただしく過ぎます。不安はもちろんありますが、仕事から離れてそれまでとは異なる生活に新鮮さを感じたりもします。たいていは2〜3社、応募できる案件が見つかり、応募手続きを取ったり、面接に出向いたりと、2ヶ月目もあまり暇を持て余すことなく過ぎることでしょう。ここで行き先が決まればよいのですがそううまくは事が運ばず、転職市場の厳しさを思い知る結果になることが多いです。3ヶ月目、人材紹介会社巡りはとうに一巡し、人材紹介エージェントからの案件紹介連絡も途絶え、自分でネット検索しても目新しい求人案件は見つからず、外出する用事もなくなる、という状態がやってきます。初めは新鮮だった、毎日が日曜日状態にも居心地の悪さを感じ始めます。家族やご近所の手前もあり、終日家に居るわけにもいかず、かといって、喫茶店をハシゴするにも時間を持て余します。自分の転職活動はこのままでよいのだろうか、自分は就職できるのだろうか、自分は社会に必要とされていない人材なのだろうか、家族や自分の生活はどうなるのだろうか、と不安と焦りのスパイラルに陥るのもこの時期です。

しかし、本当の転職活動はこれからです。自分を見失うことなく、生活を立て直す強い意志と行動力が求められます。以下、そのヒントをいくつか紹介します。

転職活動を修正する

この数が月の活動で、現在の転職市場の厳しさの度合いがわかったはずです。実際に応募し、面接を受けた方でしたら、自分のどんな点が足りないのか、相手に伝わらなかったのかも実感できたでしょう。それらを元に、転職活動を修正することがまず第一に求められます。フォーカスして探すポジションを絞ったり、職務経歴書を修正したり、面接での説明内容を準備したり、すべきことはたくさんあるはずです。焦って自分を見失うことが最も危険です。集中できないときは、1週間くらい冷却期間を設けて気分転換し、改めて自己分析して今後の活動方針を決めてください。

第三者に愚痴をいう

何度か転職を経験している方でも、先行きの保証がない分、前述の心境に陥るのが転職活動です。冷静に考えれば、上記のアドバイスは人に言われるまでもなく承知していることなのですが、転職の悩みはどうしても自分独りで考え込んで、不安と焦りの負のスパイラルに陥りがちです。そんなときは、誰かに愚痴でもよいですので心境を話すことです。発話することより気分が落ち着き、考えが整理されて軌道修正の糸口が見えてきたりします。気づかなかったアドバイスを相手の方からもらえるかもしれません。

生活のペースを創る

24時間、自分の自由だからこそ、新しい生活のペースを創り、時間を有効に使うことが大切です。待ち状態になった以上、じたばたしても始まりません。求人情報をチェックするなど転職活動に費やす時間は、一日のうちせいぜい1〜2時間のはずです。たとえば、朝はじっくり新聞を読み、午前はそれまでの転職活動を踏まえ修正できることを修正する時間、午後は明日への自己投資や充電の時間、夕方以降は家事を手伝ったり、子供の勉強を見てあげたりする時間というように、目的意識をもって1日の時間を区切って使ってみてはいかがでしょうか。自宅に閉じこもると滅入りますので、集中して作業できる居心地のよい喫茶店や図書館を確保したり、普段降りることのない隣の駅に降りて散歩したり、気分転換の時間や空間も必要です。

普段できないことをする

これまでは日々仕事に追い立てられる日常を送ってきたあなたです。24時間、毎日自由に使えるチャンスは滅多にありません。上記の自己投資・充電の時間は、資格や語学など次の仕事に備えて在職中はできなかった勉強をする、気になっていたけど読んでいない本を読むなど、やろうと思いつつ実行していないことにチャレンジしてみてください。日頃できないちょっとしたことを実行することで、リフレッシュできたり、新たな発見があったりします。そういえば、離職期間を利用して、小説を書いた方がいらっしゃいました。懸賞小説に応募し、最終選考まで残りつつも掲載には至りませんでした。自分史をアレンジした内容だそうで、自分自身を見つめ直すよい機会になったとおっしゃっていました。

転職活動の時間を、就職先というよいご縁を待つだけの時間にしてはもったいない話です。待つだけでは、不安と焦りのスパイラルに陥りかねません。この時間を待ち状態で過ごすか、新たなキャリア形成のためにすべきことをするチャンスと捉えるかの差は大きいですよ。