Career Leaves ブログ

キャリアプランを真剣に考えたいあなた、失敗しない転職活動をしたいあなたと向き合い、共に考えます。

謙虚に、教えを請う

先日、キャリアコンサルタントのスキルアップのための講習会に参加しました。人材紹介業のコンサルタントやハローワーク等の公的機関のカウンセラー、企業の人事担当など、日頃社会人のキャリア相談に応じている人たちが集まっての勉強会で、ロールプレーを…

子育てと夫の転勤と:しなやかに働く

今回は、キャリアコンサルティングというよりも、雑談ベースで伺ったお話を紹介します。産休・育休から職場復帰した山下さんと、2年ぶりにお会いしました。 挨拶もそこそこに、女性が子育てしながら働くときの課題は何ですか、と質問すると、「保育所不足な…

理想のコンサルティングを目指して

ずっと前、私がまだマニュアル制作の仕事をしていた頃の話です。デザインAとBを比べて、ほらAの方が全体が締まるでしょ、という感覚的な説明しかできないデザイナーが多い中で、一人だけ、デザイン理論としてなぜA案が締まって見えるのか、を構造的に説明で…

20代女性の適職探し:節電モードから脱却する

「職場では自分キャラ20%の節電モードです。未経験の仕事で自分が至らない点が多いのは認めます。会議で発言すると、なぜあんなことを言うのか、と叱られたりします。ストレート過ぎるのでしょうか。同僚から付けられたあだ名はガイジンなんです。」半分あ…

仕事の日常を離れて自分を見つめる

今回は旧知の方との雑談レベルでのお話を紹介します。大熊さんは42歳のシステムエンジニア。慶應義塾を卒業後、歴史ある日系大企業に就職します。文系出身で事務系としての採用であり、ご本人が希望したわけでもないのですが、社内情報システム部門に配属と…

同時代の眼と後代の眼

メルマガセミナー「キャリア形成を考える」で、キャリア形成は「筏(いかだ)下りから山登りへ」という大久保幸夫氏の話(『キャリアデザイン入門I 基礎力編』 日経文庫)を紹介しました。その要旨は、「新入社員からしばらくのキャリア形成は、言わば《筏下…

長期化する転職活動を乗り切る

転職市場において、採用のハードルが高い状態が続いています。募集案件の数はまだまだ回復せず、多くは30代半ばくらいまでの方が対象になる募集ですので、40代以上の方々にとっては殊に厳しい状況です。半年、1年就職先を探していらっしゃる方も多いと聞きま…

自分史、それから

前回まで、3回に渡り、筆者自身が自分史を書く作業を通じて考えたこと、編年体でまとめた自分史を《働く動機》という観点から再構成した結果を紹介してきました。筆者がお手本となるようなすばらしいキャリア形成の道を歩んできた、などと考えてはおりません…

30代女性の自分探し:優等生の鎧を脱いでみる

人は皆、企業組織の中で課せられた役割を遂行したり、目標を達成するために頑張ります。その取り組みに迷いなく臨めれば、遣り甲斐を感じますしパフォーマンスも上がります。しかし、違和感を抱きつつの取り組みの場合、仮に結果が出たとしても、ご本人が根…

分析事例3: 自己実現を目指して

職業人人生の集大成となる40代後半から50代、人材育成に係わる仕事に取り組みたいという思いから、私が現在のキャリアコンサルタントにキャリアチェンジしたことは先に述べました。その自分を支える原動力は、ささやかでも世の中に貢献したい、人のために役…

分析事例2: 沖縄の新聞記者になりたかった理由

筆者は学生時代、新聞記者を目指していました。前回、キャリアは必然的偶然の積み重ねと書きましたが、ではなぜ筆者は新聞記者、それも沖縄の地方紙の記者を目指すようになったのでしょう。その動機を自分史から探ってみます。 《働く動機》は仕事の遣り甲斐…

30代半ばの迷い・期待役割の変化に対応する

市場ニーズや経済状況の変化、技術革新により、業界を問わずビジネスそのものも企業の経営方針や組織も絶えず変化し、かつ変化のスピードがこれまでに比べ格段に早くなり、その度合いも大きくなりました。定年までこの企業に、と疑いもなく思っている方でも…

分析事例1: キャリアは必然的偶然の積み重ね

手前みその話で恐縮ですが、筆者の自分史から分析事例を説明したいと思います。無料メルマガ・セミナー「キャリア形成を考える」では、キャリア形成の観点から筆者の自分史を分析しました。すでにご購読いただいた方もいらっしゃると思います。一部重複しま…

自分史から働く動機を探る

最近の大学生の皆さんは、就活においてまず「自己分析」で適職を探るそうですね。その手法の一つが、自分史を辿ることと聞いています。職業体験がありませんので、それまでの自分を辿ることが、私共人材コンサルタントがいう、《棚卸》の作業になります。職…

20代女性の転機・結婚生活とキャリアチェンジを調和させる

20代後半、新卒で入社した企業で仕事に慣れ、一人前に実務がこなせるようになった頃、このままこの会社で、この仕事を続けることが自分にとって適切なのか、との思いが多くの方に過ります。その漠とした不安は、日々の忙しさに埋没し忘れ去られることもあれ…

転職成功者のその後を追う

筆者は前職で丸4年、人材紹介コンサルタントの仕事に携わりました。この間、単なるスペックのマッチングではなく、キャンディデイト(求職者)ご本人のできることとキャリア形成の方向性、パフォーマンスを発揮しやすい組織や社風などの相性を考慮して、この…

40代、50代の挑戦:人生の後半生を構想する

経営層や上位マネージメントとしての能力と実績のある方や、突出した技能をもった方は別ですが、人並みの経験と実績を積んできた多くの40代、50代の方々にとって、2008年後半以降の転職市場は絶望的ともいえる状況が続いています。2008年前半まででしたら、…

30代の不安:この会社では将来像が描けない

30代の方々からよく聞く悩みは、「現在の仕事にも待遇にも概ね満足しています。少なくとも転職の動機になるような重大な不満はありません。でもこの企業では40代、50代になった自分の働く姿が描けないのです」という将来への不安です。 日本の伝統的大企業で…

初めての転職・職業体験を経て適職を自覚する

自分にはこんな仕事が向いている、と明確に自覚して就活に臨める学生はまずいないでしょう。多くの場合、たまたまその時期に関心があった分野や、振り返って思い起こすとあいまいな根拠からある業界や職種に絞って応募したり、手当たり次第に100社以上の企業…

20代の不満:年功序列の呪縛

成果への適切な評価と貢献度に見合う報酬を求めての転職も増えました。終身雇用制の崩壊に伴い、年功序列という日本の企業組織の秩序を支えていたシステムも少しずつ崩れています。年功序列は終身雇用を前提に、仕事内容や貢献度とはあまり係わりなく若いう…

20代の方向転換:適職を求めて

新卒から3年で約3割の方々が転職する時代になったと言われて、もはや久しいです。筆者を含め、終身雇用を信じて疑わない時代に社会に出た方々、言わば昭和の若者には理解しにくいことかもしれません。中には、最近の新入社員は自己主張ばかりで義務を果たさ…

早期退職勧奨・茨の道を切り拓く

長年勤めてきた会社、このまま定年までと当たり前のように思っていた勤務先の上司から、不意に「実は早期退職制度ができてね・・・」と退職を勧奨されたら、あなたはどうしますか。これは、どんな会社でも、自分は会社に貢献し必要とされていると思っている…

自分のことばを獲得する

私共のキャリアコンサルティングでは、対面のキャリアカウンセリングを受けた後、それを踏まえてご本人が考え整理したことを、ドキュメントに起こす作業を必ず宿題にします。その成果物は、現職でのキャリア形成を考えている方にとっては、キャリアの棚卸や…

自律的なキャリア形成が求められている

長い社会人人生の中では、転職という選択肢が脳裏をよぎったり、キャリアの見直しに迫られる時期があります。たとえば、入社3年くらいの頃。仕事に慣れ、自分のスタイルができつつある時期です。それまでは仕事を覚え、いわゆる一人前になることに夢中でもが…

40歳の節目に・封印したキャリア動機を取り戻す

自分自身のキャリアについて考える機会は、転職という選択肢に直面したときだけではありません。むしろ、日常の業務の中で、会社組織への貢献とご自身の遣り甲斐との狭間で、多くの方々がキャリア形成のありかたについて悩み、模索しています。今回はそうし…

キャリア形成は偶然から始まる

5月のある昼下がり、大手町界隈の喫茶店に入ったときのことです。隣のテーブルは、いわゆる「就活」中の学生が2人。聞くとはなしに、彼らの会話が耳に入りました。 就活も、もう終盤だよね。説明会の予約受付サイトも、前はどこ見ても「満席」表示だったけど…

転職氷河期の現状を知る:2

転職氷河期の高いハードルを越えるには、応募する企業やポジションを十分に吟味して、ご自身の実力や志向を見極めたうえでフィットする企業、つまり即戦力性が発揮できる企業のみにターゲットを絞ること、応募すると決めたら徹底的にその企業を下調べして、…

転職活動の修正・不採用理由から課題を明らかにする

相談者のプロフィール 川島氏(仮名)は37歳のシステムエンジニア。名門私立大学の理系を卒業後、あるシステム開発会社で主にデーターベースエンジニアとして業務システムの開発、運用の仕事に携わっています。転職歴はありません。事前にいただいた職務経歴…

あなたも企業を面接しているのです

採用面接では採用する側とされる側の関係ですので、キャンディデイトは「面接される側」「質問される側」のある意味弱い、受身の立場の意識にどうしても終始しがちです。しかし、企業が複数の候補者を選別するように、あなたもその企業が自分にとってふさわし…

あなたの本気度が決め手になります

採用する側が、この人に来てもらいたい、と思うのはどんなキャンディデイトでしょう。もちろん、該当業務を遂行するためのスキルや経験があることは基本的に求められる要件ではありますが、「この人にこそ」と心を動かすポイントは、その候補者の「本気度」…